アルジャーノンに花束を:ダニエル・キイス

著:ダニエル・キイス

【あらすじ】
精神遅滞の青年チャーリイは子供の頃母親に捨てられた。別れ際に彼女が発した「いい子にしていれば迎えに来る」という言葉を大人になっても信じている。誰にでも親切であろうとする、大きな体に小さな子供の心を持った、おとなしい性格の青年だった。

ある日、彼はパン屋の仕事のかたわら通う精神遅滞者専門の学習クラスで、監督者である大学教授から、開発されたばかりの脳手術を受けるよう勧められる。先んじて動物実験で対象となったハツカネズミの「アルジャーノン」は、驚くべき記憶・思考力を発揮し、チャーリーの目の前で難関の迷路実験で彼に勝ってしまう。この手術の人間に対する臨床試験の被験者第1号として、彼が選ばれたのだった。

手術は成功し、チャーリイのIQは68から徐々に上昇。ついには185に達し、彼は超知能を持つ天才となった。チャーリイは大学で学生に混じって勉強することを許され、知識を得る喜び・難しい問題を考える楽しみを満たしていく。しかし、ピークに達した知能は、やがて失われる性質のものであることが明らかとなる・・・

【感想】
随分前に読んだのですが名作なので紹介します。「経過報告」という形で日記形式で物語は進みます。最初の頃はひらがなばかり句読点もありません。それがだんだん漢字が使われ文章になっていきます。これは主人公チャーリィの知能が発達するにつれてこのような形式になっているようですが、この斬新さに驚きました。おかげで感情移入もしやすいです。また素晴らしい翻訳です。最後の一文がとてもせつなく感動しました。

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