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少子化・人口減少はどこ吹く風! 千葉・流山の人集め戦術 「カンブリア宮殿 流山市」まとめ。

みなさんこんにちは。「カンブリア宮殿」流山市の特集ご覧になったでしょうか。わが家の子供達も自分たちの通う学校が紹介されて喜んでいました。「アド街」や、「スッキリ」、「月曜から夜更かし」での紹介も良かったですが、さすがの「カンブリア宮殿」。一堀も二堀も内容濃く楽しめました。見逃した方もいらっしゃるかもしれません。番組の内容をまとめてみました。

というより全てが良くてまとめ切れませんでした。井崎市長曰く無駄削減とはいかなく、力作・大作となってしまったかもしれませんが、流山市民の方々にはお伝えしたい内容だったのでがんばりましたw

色々な困難な積み重ねの上、今の素敵な環境を作って頂いたのだと感謝。改めて「流山市」が好きになりました。

少子化・人口減少はどこ吹く風!流山市の人集め&地域活性術。

・千葉県流山市では小学校の児童の生徒が1500人の超マンモス校。1年生は1クラス35人で9クラス。
・来年も新たに2つの小学校が建設予定。
・「千葉の二子玉川」と呼ばれている流山市。
・都心からの移住者殺到。人口増加率5年連続全国1位。
・子育て世代に人気の驚きの行政サービス。
・終の棲家は流山で 高齢者にも大人気。
・流山おおたかの森駅は駅と一体化した開放的な空間とそれを取り囲む大きな商業施設。
・マンションや戸建て住宅は建設ラッシュで、ファミリー層を中心に移住者が急増。
・流山市は千葉県北西部ににある小さな市で、つくばエクスプレスが開業し都心に直結されたことで人気は急上昇。
・ここ15年で人口は5万人も増加、人気の理由は交通の便がよくなっただけではなく子育てしやすい環境。

千葉・流山人気の理由① 子育てのしやすさ

・市内にある保育園素92の保育園数があり、コンビニより多い。
・駅直のビルには「送迎ステーション」。ここから子供を各保育園にバス送る仕組み。家が遠い場合に駅のステーションに子供を連れていけば市内すべての保育園に送迎してくれる。(1日100円 月最大2000円)
保育園の数も10年で6倍に増加。今年待機児童ゼロを達成。
・課題になるのは保育士の確保。しかし、流山市はちゃんと手を打っている。手当に計10万7000円(流山特例手当43000、住宅手当64000円)が給料とは別に流山市から支給されている。

千葉・流山人気の理由② こどもを生んでも安心

・流山市では安心して子供をうめるサービスがある。産後も家事代行やベビーシッター利用の助成金制度がある。最大5万円近くを補助(産後28日以内)してもらえる。
・こうした安心な子供支援があるために流山市で子供を産む数は全国平均を上回り今も増え続ける。

キャッチフレーズは「母になるなら、流山市」

子育て世代をつくる町を作ったのは市長の井崎義治。「母になるなら、流山市」とキャッチフレーズを掲げているがこれには強い思いがあり、子育てだけでなく一人の女性として仕事も社会活動も子育ても輝いてほしいとの願いが込められている。

市長となったのは16年前の2003年。当時流山市は他の地方都市同様に少子高齢化と人口減少で財政は悪化していた。市の再生のために井崎が掲げたのは共働き子育て世代の誘致

共働きをしながら子育てできる環境を作ることが一番大事だと思った。

・子育て環境の充実とともに進めたのは「雇用創出」。家の近所で働ける雇用の場をつくること。
・その一つがGLP ALFALINK。国内最大級の物流施設で、30社以上が入居し7000人規模の新規雇用を創出。働きたいという市民の受け皿になっている。
・事業所内には保育施設がある。市の要請で設置。

千葉・流山人気の理由③ 豊かな自然

流山市のもう一つのキャッチフレーズ 「都心から一番近い森のまち」

・流山市の自然に惹かれたという井崎は、自然を残し増やしていく事が魅力アップにもつながると考えている。
緑を増やしていく町づくりをすすめていく「グリーチェーン認定制度」
・流山市では新規の商業施設や住宅の建設時に面積の30%以上の植樹を要請している。
戸建て住宅の場合は10年間住宅ローンの優遇金利が受けられたり、選定した枝の無料引き取りもあるために率先してグリーン制度に応じる家庭が多い。
・日本中から東京の近くに住む場合は「流山に住みたい」という町をブランド化できれな快適で良質な住環境が維持できる。

小池:「千葉の二子玉川」と言われる言葉は市長にとって嬉しいか?
井崎:「西の二子玉川、東の流山(流山おおたかの森)」と対比されるようになるのが目標。

村上:流山市を子育てしやすい町に出来た理由は?
井崎:メインターゲットを共働きの子育て世代にし、彼らに流山市を選んでもらうために必要な施策してきた。働きながら子育てができる仕組み作りに力を入れたここが色々な制度を使い、給付金や補助金を出している自治体とはかなり違う。

小池:送迎保育ステーションはどこの自治体もやればいいと思う素晴らしい政策。
井崎:通勤途上から離れた保育園にしか入れなかった人に役に立っている。「送迎が大変だ」という声から、解決する方策として送迎ステーションをつくった。これがあるから流山市を選んで転入する家族が多くなった。

小池:保育システムの財源はどこから?
井崎:保育システムの財源については、保育園に入れないことは流山市が選ばれない理由になるので、たくさんの市民がこれから移住して納税をしてくれることを考えている。

村上:商業施設や集合住宅の敷地面積30%以上に植樹をする基準について、反対意見はないのか?
井崎:集合住宅のグリーンチェーン認定を取得した中古物件とそうでない物件で販売価格が1戸当たり約500万円も違うという。資産価値が下がりにくく住環境が明らかに違う事が目に見える形になってきたので理解が進みデベロッパーも協力的になってきている。

●井崎市長の異色の経歴。

・日本の大学を卒業し、アメリカの大学院で都市開発を学んだ。その後サンフランシスコのシンクタンクに勤務。5大陸100都市に仕事で行った。人気の住宅地に共通しているのは緑が豊かということ。
・1988年に帰国し緑豊かな流山市に住むが、くばエクスプレスの開業に合わせて森や緑が急速に失われ初めた。
・流山の豊かな自然を残したいと2003年に市長になるが厳しい現実が待ち受けていた。

民間出身 井崎市長の流山改革① 無駄削減

・当時流山の財政は3年連続赤字になっていてその立て直しが急務だった。
・業務の無駄を省くこと。分厚い資料作りを禁止。無駄なことはしない、力作・大作のレポートも作らない。そういうところで圧縮している。
・会議時間も短縮するために「立ち会議」を実施。外務の人でも立ってもらうことをルールづけ。
・業務時間の効率化・新規採用の実穀りで、3年で5億円の人件費削減に成功。

民間出身 井崎市長の流山改革② 税収アップ

・市の税収をあげる為には人口増加が不可欠。
自治体では初となるマーケティング課設置。未だに全国唯一のマーケティング課。子育て世代をメインターゲットにに様々なサービスを生み出してきた。井崎改革の心臓部。
・設置を知った職員からは当初猛反発されたという。井崎市長がマーケティング課を作るとかターゲットを絞ってやるという事に対して非常に違和感。理解できなかった。(井崎は)宇宙人だと思った
・マーケティング課の部署のトップに民間企業出身者を採用し、行政の常識を覆す攻めの戦略を打ち出した。
・子育て向けの雑誌には流山市をPRする記事広告を掲載。2010年には首都圏の様々な駅で「母になるなら、流山市」の広告で流山をアピールしつづける。こうした策が実を結んで転入者が増加。
井崎が市長になってから税収も6割アップした(2003年度190億円→2020年度303億円)。

村上:マーケティング課設立の反発はなぜ起きた?
井崎:マーケティングの概念が行政にはなかった。何を始めるのか非常に不安がられた。メインターゲットを設定することも「いかがなものか」と心配する人もいた

村上:共働きの子育て世代をメインターゲットに設定。日本の役所にそういう考え方は少ない。高齢者が何か言いそうかなと思ってしまう。高齢者からの反発は?
井崎:施策を展開し始めた時には、高齢者から「今まで流山を支えてきたのは私たちなので忘れないで」といわれた。「若い世代に来てもらわないと高齢化社会を支えられない」と言い続けた。3、4年経つと「自治体に若い世代が入って活気が出た」などポジティブな評価に変わっていった。

白みりん発祥の地 流山本町

・流山本町は白みりん発祥の地で江戸時代から支えた流山の中心地だった場所。
・流山市では旧市街地の活性化にも動き出していた。大正時代は足袋屋だったという建物は、『丁字屋』は創作フレンチのレストランになった。
「古民家再生プロジェクト」に取り組み、今は使用されていない建物の所有者と新たに商売を初めたい人を市が結びつけて完全バックアップ。改装費は市が最大350万円補助。賃借料は月7万円まで補助する。
・現在9軒がこの古民家プロジェクトを利用している。開業後も店舗からの要望に応える。

小池:新しい街と歴史ある旧市街をどう融合する?
井崎:若く新しい住民にも積極的に流山本町で起業をし店を出したり、その店の運営に地元住民が協力をしている。

小池:流山市の課題は?
井崎:一番の課題は、市民がいろいろな企画や提案をしてくれるが、それを市役所として対応できる仕組みや意識改革が、まだ市民のスピードに追いつけていない面がある。

村上:今でも十分良い町だから聞く必要がないのでは?
井崎:いやいや市民の知恵と力を過小評価してはいけない。

流山の森で・・・普通ではできない体験!

・週末の朝には流山市の森に住民が集まった。ここで森の間伐を行っていて落ち葉かきなどもした。
里山ボランティア流山という毎月二回に流山の森を保全する活動を行う団体。
・流山市の環境保全をする団体が18もある。
流山の緑を未来へ

編集後記 村上龍

マーケティングがあれば、地方都市は甦る。井崎さんは、「マーケティング室」という組織を作った。
この部隊が若い世帯にターゲットを絞り、誘致に奮闘する。
「母になるなら、流山市」シンプルな力強いコピー。
「子供を作るなら」ではない「母になるなら」だ。
一人の自立した素敵な女性が見えてくる。
妊娠、出産は女性が中心だ。
基本的に男は何もできない。
男の論理は旧来の役所内の反発につながった。
女性の論理と心理をつかみ、井崎さんは勝ったのだ。

カンブリア宮殿

「カンブリア宮殿」未公開シーンです。

2021年12月9日 放送 流山市 市長 井崎 義治 (いざき よしはる)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京
2021年12月09放送 流山市 市長 井崎 義治(いざき よしはる)氏 :少子高齢が進み人口減が加速する日本。地方都市...

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